Happy Worker
vol.10

脇村さん

(西日本旅客鉄道株式会社 和歌山支社)

大切な時に協力し合える安心感が次の一歩を実現

大切な時に協力し合える安心感が次の一歩を実現

“相手”を想う信頼の技術と向上心

平成11年の入社当初から鉄道電気部門、主に信号関係業務に従事し、設備面で鉄道の安全を支えている脇村さん。現在は田辺電気区で勤務し、信号通信分野を専門とする信号通信グループの係長として第一線で活躍しています。鉄道の安全・安定輸送を支える設備の保守管理に加え、踏切等を通行される地域の方々への安全を確保するため、昼夜を問わず対応。「お客様のみならず、地域の交通の安全も担っている業務に大きなやりがいと誇りを持って従事しています」と、目を輝かせます。「鉄道の安全確保にゴールはありません。技術継承と技術革新を繰り返し、お客様に安全を提供し続ける使命を果たします」。中堅社員となった今もなお、自らの研鑽を怠ることのない脇村さんの姿勢に、若手社員からの厚い信頼が寄せられています。

かけがえのない家族との時間で実感する父としての自覚

脇村さんも家に帰ると、奥様、10歳の長男、8歳の長女に囲まれた父親。育児休職は長女の出産に合わせて取得しました。「当時は男性社員が育児休職を取得するには今よりも抵抗があったような気がします。しかし、出産・育児のタイミングでしか利用できない制度ですし、長女の出産以降に妻が5日程度入院することになっていたので、その間に長男の世話をするということもあって取得しました。申請にあたって当時の上司には、休職中の業務や休職手続きについて何度も相談に乗っていただき、前向きに協力いただけたことが育児休職を取得できた大きな要因でしたね」と当時を振り返ります。奥様は育児休職の話を聞いたときを振り返り「まさか!と驚きましたが、安心して出産に臨めました」と目を細めます。長男と2人で過ごすのはこの時が初めてだったという脇村さん。「2週間程度でしたが、私自身、父親としての自覚を再確認でき、長男も私と2人で過ごす中で、私を改めて父親として認めてくれた、そんな貴重な時間だったと思います」。

自らが描くキャリアデザインを実現できる環境を

男女共同参画の視点だけではなく、社会的にも労働力不足が課題となる中で、同社グループが持続的に成長していくために重要としていることが、“多様な社員が一体感を持って活躍できる職場づくり”。また、平成28年4月には女性活躍推進法が施行され、日本全体として女性が活躍できる領域の拡大や時間外労働を前提とするような働き方の見直しが喫緊の課題となっています。同社においても「女性活躍に関する行動計画」を策定し、取り組みを推進しています。「ワーク・ライフ・バランスを後押しする制度は入社時と比較して本当に充実してきました。しかし、制度がいくら充実しても使われなければ意味がありません。制度を生かすためには使うことが重要であり、そのためには周囲の理解と協力が必須です」と、ご自身の経験をもとに脇村さんは言います。「ここ数年、当社のワーク・ライフ・バランスへの理解はずいぶん深まってきていると実感できます。現在、私は制度を利用しようと考えている社員を応援する立場にいます。もっと制度を利用しやすく、誰もがさらにいきいきと働きやすい職場の確立を目指します」。年齢層や性別の違いにかかわらず「ワーク・ライフ・バランス」を充実させ、社員一人ひとりが、働きがいと誇りを持てるいきいきとした職場づくりを1歩1歩進めていく、脇村さんの経験が会社の1歩につながっています。

掲載日:2016年9月14日