Happy Worker
vol.15

上野さん

(太陽シールパック株式会社 販売本部 受発注課 課長)

「両立」の経験を「働きやすい職場づくり」に活かす

「両立」の経験を「働きやすい職場づくり」に活かす

 太陽シールパック株式会社の販売本部受発注課長として、会社製品の受注・発注業務を担う上野さん。
 前の仕事を退職した後、ワープロ教室に通っていたとき、太陽シールパックを紹介された縁で入社しました。以後、パソコンへの伝票の入力業務、経理、総務、営業事務などを経て、現在のポストに就きました。
  「受注・発注の業務の中で、お客さまに喜んでいただけたときや、名前を覚えていただけたときは、大きなやりがいを感じます。また、経理関係で難しい仕事に取り組み、自分で答えを見つけ出し、理解できたときは、達成感があります。」

 

03.ファイバードラムの製品 上野さんは、太陽シールパック初の女性管理職であるとともに、社内で初めて育児休業を取得した「育休の第1号」でもあります。
  「育児休業を取得した16年ほど前は、他の中小企業で育休が取れる環境が整っている会社は少ない状況でした。そのような中で、私が取得できたのは、会社の理解があったからだと思います。仕事と子育ての両立は、会社の理解と家庭の協力があってこそ可能になることを実感しました。」
 「育休取得者の第1号ということで、責任感をもって仕事をしてきました。両立は大変でしたが、その分だけ効率的に仕事を進める習慣が身に付き、家庭・育児でもいろいろな経験ができたことで、結果としてプラスになることが多かったと思います。」

 

 現在は、管理職の立場で、ワーク・ライフ・バランスの推進や子育て・介護との両立支援など、働きやすい職場づくりに向けた取組を進めています。
 特に大切にしているのが、お互いの仕事の「見える化」と情報共有。
 「私が育休明けで職場復帰したときから、情報共有の大切さを意識するようになりました。子供が小さいときは、急な発熱などで早退することが多く、いろいろな方に助けてもらいました。そんなとき、自分にしか分からないこと、自分にしかできないことがあると、周りの社員に迷惑をかけてしまい、安心して早退したり休暇を取ることができなくなります。普段から、お互いの仕事の内容と進み具合を『見える化』し、しっかりと情報を共有しておけば、誰かが子育てや介護の急用で早退しなければならないとき、あるいは、誰かが連続休暇を取るときにも、スムーズに対応できるようになります。また、お互いの仕事を誰にでも分かるようにすることで、業務を効率化することも可能となり、超過勤務の削減、ワーク・ライフ・バランスにもつながります。」

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 今後の目標について、「なんでも相談できる職場づくり、働きやすい職場づくりをさらに進めていくこと。」と上野さん。
 「私自身、この会社で働けて良かったと思うことは、上司や同僚になんでも相談しやすい環境があったこと、男性・女性に関係なく仕事のチャンスが与えられてきたこと、そして、社員の方々との貴重な出会いがあったことです。若い社員の皆さんにも、私と同じように、『この会社で働けてよかった!』と感じてもらえるように、自分自身の経験を働きやすい職場づくりに活かしていければと思っています。」

 

                02.社屋外観