SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE – Happy Worker

　太平洋が一望できるオーシャンビューの天然温泉と客室、地元の新鮮食材を用いた料理が人気のホテルシーモア。創業50周年の節目に当たる2018年、全館の施設を一新し、SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMOREとしてリニューアルオープンしました。
　SHIRAHAMA KEY TERRACEの“KEY”は「キー（鍵／中心拠点）」と「紀伊」を、“TERRACE”はホテルの新たなシンボルである「オープンテラス」と「照らす」を掛けており、「誰もが気軽に来てくつろげる陽当たりの良いテラスのような場所として、白浜の中心拠点となり、和歌山・白浜の明るい未来を照らす存在でありたい」との思いが込められています。
　地元の方々向けに、いつでも自由に利用できるフリースペースやベーカリーカフェ、プレイルームなどを設けたことで、リニューアル後、観光や宿泊だけでなく、会合や会食、商談、読書、休憩、待合せなどでの利用も増え、地域のターミナルホテルとしての賑わいが生まれています。

　観光に対するニーズが多様化する中、今後のホテル運営は、従来型のトップダウン式ではなく、各部門の専門性が活かせるチーム型の経営に切り替えていく必要があると考え、リニューアルを機に、ハード・ソフトの両面で雇用環境の整備・改善を進めることにしました。

●自主性と創意工夫を生む現場の裁量拡大
　現場スタッフに自由な発想で創意工夫しながら意欲的に働いてもらうため、運営のプランニングやイベントの企画などを各部門の裁量で行えるようにし、上席者はチェックのみを行うしくみを導入しました。

●モチベーションを高める給与体系と公正な人事評価制度
　裁量の拡大に併せ、数字にあらわれた成果など客観的な評価に基づく給与体系を導入するとともに、機会の平等を確保するため、年２回の面談を経た上で「３６０度評価」（＝上司、同僚、部下などによる多面的な人事評価）を実施するなど、公正な人事制度を導入しました。

●勤務シフトの改善
　従来は、午前中の勤務の後、昼間の中抜けの休憩をはさみ、夜の勤務で１日が終了という勤務パターンが一般的でしたが、社員のワーク・ライフ・バランスの充実のため、一部の部門において、昼間の中抜け休憩のないシフト制（①朝から15時まで、②13時から夜までの２グループによる交代制）を導入し、働き方を改善しました。

●福利厚生の充実
　リニューアルを機に、ロッカールームやシャワールームの整備、休憩室へのマッサージチェアの設置、温かく栄養価の高い食事を提供するビュッフェ形式の社員食堂の整備、社員割引制度の拡充など、福利厚生の充実を図りました。

 ●障害者雇用の推進
　就労継続支援Ａ型事業所として、地域の障害のある方々に活躍の場を提供しています。障害のある人とともに働くことで、周囲のスタッフがケアのあり方を学ぶ機会が得られたり、障害のある人ならではの視点が施設運営のバリアフリー化に活きるといった効果が出ています。

料飲課　山本さん

　県内の高校を卒業し、６年前に入社しました。アルバイトの経験から接客に関心を持ち、この仕事を選びました。現在は、ホテル内のレストランで接客を担当しています。お客様から「おいしかった」「ありがとう」と直接声をかけてもらったときは、本当にうれしく思います。
　また、私のように若い社員でも、サービスの内容やイベントの企画などについて提案することができ、自由な雰囲気で楽しく働けています。みんなで考えて立てたプランの成果が出たときには、大きな達成感とやりがいを感じます。ビュッフェ形式の社員食堂（右写真）で温かくおいしい食事をとることができるのも、この職場の魅力です。
　お客様を笑顔にするため、ホテルシーモアで私たちと一緒に働きましょう！

　近年、女性のお客様の増加に伴い、ホテルの運営にあたって女性の目線やアイデアを重視しています。女性社員の活躍推進とキャリア継続が今後ますます重要になると考えており、そのための支援策として、ホテル内に保育所を設置することを計画しています。保育所の設置後は、社員の子供だけでなく、地域の子供の入所も受け入れるとともに、ホテルのお客様に対しても託児サービスによる「大人の安らぎのひととき」を提供したいと考えています。