株式会社オークワ – Happy Worker

　昭和３４年、和歌山県新宮市に県下初のスーパーマーケットとして第１号店を出店。以来、「商業を通じて地域社会に貢献する」を信条に、地域密着の店舗づくりと低価格・良質・安全安心を重視した商品提供で出店エリアを拡大し、各地域のお客様にご支持をいただきながら着実に歩みを進めてきました。
　従来型のスーパーマーケットに加え、ワンストップで衣食住のすべてがまかなえる「スーパーセンター」、リーズナブルな価格に特化した「プライスカット」、ひとつ上の品質の商品を提供する「メッサ」と、現在近畿・東海エリアの1府7県で160店舗を展開しております。外出先からでも簡単に注文できるネットスーパー、高齢者向けの商品配達サービス「おたすけ便」など新しいサービスも拡充し、お客様の多様なニーズにお応えしています。
　また、お客様満足度の向上だけでなく、従業員満足度の向上にも力を入れており、社員のキャリアアップ支援や働きやすい職場づくりへの取組を積極的に進めています。平成31年3月には、従業員の仕事と子育ての両立支援に関する取組の実績が認められ、厚生労働省から「子育てサポート企業」の認定（「くるみん」認定）を受けました。

　多様化するお客様のニーズにしっかりと応えていくためには、年齢、性別、役職等を問わず、社員一人ひとりが常に自分に磨きをかけて成長し、その積み上げを会社の成長につなげていく「人」重視の経営を推進していく必要があると考え、そのためのベースとなる社員のキャリアアップ支援や働きやすい雇用環境の整備に取り組みはじめました。

●充実した教育・研修制度による人材育成
　社員一人ひとりのキャリアアップ支援のため、新入社員から経営幹部まで、様々な内容の教育・研修を実施しています。その内容は、経営方針の共有や担当業務に直接関係するものから、経営や会計の基礎理論、検定に向けた勉強会、産地見学、国内外のスーパーマーケット視察まで多岐にわたっており、これらの教育・研修メニューを新入社員の段階から１つ１つ消化していくことで、ビジネスパーソンとして成長しながら専門的なスキルを修得することができる体系的なプログラムとなっています。
　通信教育講座の受講補助制度（受講料の半額を会社が負担）、資格取得の支援等も実施しています。

●若手社員の活躍推進
　年齢や性別を問わず、本人の意欲と「やる気」、実力を重視した公正な人事制度を導入しており、若くても実力に見合ったポストで活躍できるチャンスが平等に与えられています。
　次年度に自分がしたい仕事を部門のトップに申告できる「自己申告制度」があり、これを活用して入社５年目でバイヤーに登用された例もあります。

●女性社員の活躍推進
　スーパーマーケットは女性のお客様が多い業界であるため、女性社員の視点やアイデアが事業の発展に欠かせません。そこで、女性社員を対象に「キャリア研修」を実施し、継続就業とキャリアアップに向けて意識の向上を図っています。併せて、女性の管理職への登用について１０名という目標を立て、現在、候補者への研修実施に向けて準備を進めています。
　また、女性社員の活躍推進に向けた風土づくりを進めるため、和歌山県の「女性活躍企業同盟」に参加し、セミナーや研修会で得た情報を社内研修の内容改善などに役立てています。

●パート社員の待遇改善
　店舗運営の大きな支えとなっているパート社員の待遇をより適正化するため、報酬体系を見直し、以前よりも容易に昇給できるように改善しました。具体的には、以前は４段階としていた昇給制度を、役割ごとに細かく定めた７段階に変更し、６か月に１度の実技や筆記の試験に合格すると時給が段階的に上がりやすくなるように改めました。

●仕事と子育ての両立支援
　育児休業、育児短時間勤務など、仕事と子育ての両立支援制度について、社内報やイントラネットによる周知を強化するとともに、管理職に対しても両立支援に関する意識付けを行っています。
　また、社員の多能工化を図り、両立支援制度の利用時には他の社員がカバーしてお互いに助け合える体制をとっています。
　子育てや介護で配慮すべき事情がある場合には、社内に様々な業務部門がある企業規模の大きさを活かし、部署の異動等によって負担の軽減を図っています。
　両立支援に向けた風土づくりを進めるため、「わかやま結婚・子育て応援企業同盟」に参加し、セミナーや研修会で得た情報を社内での周知啓発などに活用しています。

●再雇用制度
　育児や介護、転職などの理由で退職した元社員に、再度、オークワでの経験を活かして活躍してもらうため、再雇用制度を設けています。退職前の雇用形態で再雇用することを原則としていますが、希望があれば、例えば正社員からエリア社員（嘱託社員）あるいはパートナー（パート社員）への変更など、雇用形態を変えた形での再雇用も可能としています。

●働き方・休み方の改善
　ワークライフバランスの充実や働き方の改善に関する周知啓発、上司による声かけなどを通して時間外労働の削減に取り組んでおり、月平均の所定外労働時間は7.39時間となっています（平成30年度実績）。
　また、社員の多能工化を図り、休暇取得者に対するフォロー体制を強化することで、お互いに年次有給休暇が取得しやすい環境を整備するとともに、休暇の計画的な取得を促進するなど、休み方の改善にも取り組んでいます。

人事採用教育課　岡本さん

　生活に欠かせない衣・食・住の商品を扱う、地域密着型のオークワで、お客様の生活文化の向上を促し、社会に貢献したいという思いで入社しました。
　水産部門を経て、今は人事部採用教育課で新入社員の教育や、新卒学生にオークワで働くことのやりがいや楽しさを伝えたりしています。また、新規入社のパートナー教育や計数・売場管理についても教育しています。
　オークワでは社員、エリア社員、パートナー、男女問わず、それぞれの家庭や自身の状況を考慮し、ワークライフバランスの向上をサポートしてくれます。女性の育児休暇はもちろんのことですが、男性の育児休暇取得も促進しています。私も第一子が生まれた時に、配偶者分娩休暇や育児休暇を利用し、家族のサポートができました。
　お客様により良いサービスを提供し、「驚きと感動」を与え続けていけるよう、全従業員が明るく、楽しく安心して働ける職場づくりを目指し、オークワの一員としてこれからも頑張っていきたいと思います。

　「人」重視の経営のもと、社員のキャリアアップ支援を強化し、働きやすい職場づくりを進めてきたことで、若手を中心に社員が年々成長し、会社全体の活性化につながっています。今後も、全社員のさらなる成長を通して会社としての成長を図り、お客様のより良い暮らしと「幸せ」に貢献できるよう、より一層、取組を進めていきたいと考えています。