テレワークは“社員が一番幸せになれる選択肢”
事務所紹介
会社と行政、社長と労働者の架け橋になるため、社会保険労務士の越内 潤 氏が設立。労務管理や社会保険等の相談対応を行い、県主催の労働セミナーでも講師として登壇する等、幅広く活動をしています。
従業員は4名と小規模ですが、資格取得の講習費を事務所が負担している他、時短勤務や在宅勤務(テレワーク)を導入する等、働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでおり、和歌山県「男女共同参画推進事業者」としても登録されています。
テレワーク導入のきっかけ・取組内容
元々社労士の総会等で顔見知りだった女性が出産を機に退職されたと知り、「出来る範囲で良いので力を貸して欲しい」と頼んだのがきっかけです。当初は在宅と出勤日の割合も決めておらず、従業員の意見を聞きながら、試行錯誤しつつ現在の形に至りました。
テレワーク導入にあたり、まず対象従業員にパソコンを支給し、自宅へ出向いて配線等のインフラ整備を行った他、就業規定の見直しも行いました。
在宅での業務は、給与計算や帳簿入力等、企業から外注を受けた事務が中心です。作業時間を申告してもらい、それに応じた給与を支払っています。
基本的には1週間前に翌週のスケジュールを決めていますが、体調や幼稚園の行事等に併せて、適宜調整を行っています。ハラスメントにならない範囲で、経営者が従業員本人だけでなく、家族の状態を把握しておくことは、お互いにとって一番良いバランスの仕組みづくりをする上で大切だと思います。
また、在宅勤務である以上、子どもの送迎等でどうしても仕事が中断されることもあります。職業柄ミスが許されないため、成果物のダブルチェックを行うのは勿論ですが、“ホウレンソウ”を密にして、経営者と従業員がお互い意識を共有しておくことが重要であると思っています。
従業員の声
小野田さん
出産を機に一旦退職しましたが、越内先生に声を掛けてもらったことで働き始めました。他にテレワークを導入している事務所は聞いたことがないので、あのとき声を掛けてもらっていなければ、今も求職中だったと思います。
当初は子どもが入園前だったので、9割以上が在宅勤務でした。幼稚園に入ってからは、午前中は事務所に出勤して、お昼に帰宅することが多いです。
一番のメリットは、働く時間を選べることです。空き時間を利用して働けるし、困ったときはいつでも電話で相談に乗ってもらえるので、特にコミュニケーションの面で不安を抱いたこともありません。
ただ、子どもが体調を崩してしまうと空き時間が無くなる等、作業時間が日によって異なるため、期日の短い仕事を受けられないのが申し訳なく感じています。
ですが、越内先生は気軽に相談でき、こちらにやりやすくしようとしてくれているのが伝わるので、こちらもそれに応えたくて頑張れます。そういった信頼関係があるからこそ、テレワークが継続できているのだと思います。
今後の取組
出産を機に仕事から離れるのではなく、テレワークを活用し、細くてもいいので仕事との繋がりを維持できれば、仕事の感覚やスキルの連続性を保つことができると思います。
当事務所では、「テレワークは信頼できる人にやってもらう」という点を重視しています。
テレワークは、時間に制約のある従業員が一番幸せになれる働き方の選択肢だと思うので、適する業務などを検討しながら、これからも取り組む人を増やしていきたいと思います。
基本情報
事業内容 | 労働保険・社会保険諸法令に基づく事務代理・代行業務、給与計算業務、他 |
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企業名 | 越内事務所(社会保険労務士) |
創業 | 2012年4月 |
所在地 | 和歌山市田中町3-60 パンテオン222号室 |
TEL | 073-402-7177 |
FAX | 073-402-7188 |
代表者 | 所長 越内 潤 |
従業員数 | 4名 |
URL | http://www.ne.jp/asahi/a/q/bum/ |