リサイクルで明るい未来をつくります
企業紹介
松田商店は昭和22年に古物商、金属屑商として設立。昭和58年より資源ごみのリサイクルを開始し、平成9年からはペットボトルも取り扱うようになりました。
ペットボトルからマグカップなどのリサイクル商品を製造・販売している他、体験型施設「くるくるシティ」を通じて子供たちの工場見学を積極的に受け入れているなど、社会貢献活動にも幅広く取り組んでいます。
利益の追求のみでなく、地球環境問題を考え、人と人の心をつなぐ企業を目指して活動しています。
主な取組
・会社全体で子育て支援
出産で一度退職した女性を再雇用した際は、子供(当時生後4ヶ月)を預けるところが見つからなかったため、社長室にベビーベッドを置き、会社全体で赤ちゃんの世話をしました。
具体的には、2階の社長室にベビーベッドと小型カメラを設置し、1階の事務所で仕事をしていてもPC(パソコン)で子供の様子が確認できるようにしました。泣いているときには手の空いている者が行って寝かしつけるようにしていました。
現在は3歳になりましたが、土曜や早朝など、保育所で預かれないときには会社に連れて来ることもあります。子供が事務所にいることで、社内も柔らかい雰囲気になり、みんな元気に仕事に取り組んでくれています。
・女性、高齢者の積極的な活用
従業員のうち男性18名に対して女性31名と、女性の比率が高いです。缶・ビンの選別など施設のラインで働く仕事は女性が中心となっており、年齢層も高校生から60代のベテランまで様々です。定時制の学校に通いながら働く方もいるため、希望の時間帯や曜日等を聞きながらシフトを組み、個々のニーズにあった働き方をしてもらっています。
また、高齢者の雇用については、定年は60歳ですが、それ以降も本人の希望を聞きながら1年更新で雇用しており、最高齢は80歳の男性です。長年の経験を活かしたお客様への対応は、他の社員の模範となっており、現場で一緒に働いてもらうことで、若手社員の育成にもつながっています。
・体験型工場見学システム“くるくるシティ”
環境問題やリサイクルについて、子供達に楽しみながら学んでもらうため、平成18年から施設をテーマパーク型にして、小学校の社会見学等を多く受け入れています。
子供達の心に深く印象付けることで、家庭で「子供から親に教える」形の学びが生まれると考えており、これからも工場見学を通じた社会貢献活動を続けたいと思います。
社員の声(子育て支援について)
・経理リーダー兼管理主任 真鍋 智子(まなべ さとこ)さん
声をかけて頂いた当初は乳幼児を連れての勤務に不安がありましたが、出勤してみると「社長室にベビーベッド」「事務所作業デスクPCからベビーベッドの様子が見えるようにカメラを設置」と、安心して勤務ができるよう取り計らって頂きました。
保育所が決まり登園が始まってからも、就業時間内にお迎えに行け、フルタイムで勤務していても事務所内で子供と一緒に過ごす時間が持てるなど、社長はじめ従業員のみんなで我が子の成長を見守っていただいている、とても温かい会社です。
今後の取組
真鍋さんのように「もっと働きたい」という意欲のある方は、会社が支援すれば戦力になってくれます。必要だと思う人材には、会社側が最大限支援するという考えをトップが持つことが大切だと考えています。
国の働き方改革は、自分たちのような中小零細企業には直接当てはまりにくい部分もありますが、今後も自社の実情に合った環境整備を行いながら、個人個人に寄り添った支援をするよう心掛けていきたいと思います。
基本情報
事業内容 | 資源リサイクル業 |
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企業名 | 株式会社 松田商店 |
創業 | 1947年 |
所在地 | 〒640-8297 和歌山市西河岸町46 |
TEL | 073-433-1212 |
FAX | 073-433-1214 |
代表者 | 代表取締役 松田 多永 |
従業員数 | 49名(平成29年8月現在) |
URL | http://www.eco-kururin-matsuda.co.jp/ |