経営の基本は「美味しいみかんづくり」
企業紹介
早和果樹園は、みかん共選組合のメンバーだった農家7戸で設立。「にっぽんのおいしいみかんに会いましょう」という社是の基、有田みかんの生産・加工・販売の6次産業化(1次+2次+3次)を実践しています。
ICT農業などの新しいみかん栽培を開発している「生産部門」、“味一しぼり”を始めとした多様な商品展開を行う「加工部門」、海外も含めた販路拡大に取り組む「営業部門」、経理から品質管理、ネット販売業務まで多角的に業務を担う「総務部門」に分かれ、様々な部署が連携して、有田みかんの味を一人でも多くの人に届けるために日々努力しています。
主な取組
・社員食堂
若手社員の食生活が偏っていることを心配した社長の提案で、元々コーヒースペースだった事務所の一角を食堂に改修。平成29年6月から開始しました。早和なでしこ※の女性達に調理してもらい、1食300円で提供しています。若手だけでなく、パートタイムの女性が夕飯のために購入して帰るなど、多くの従業員が活用。社員同士やなでしこの方とも交流できる場として役立っています。社員の健康増進にトップ主導で取り組むことで、仕事に対する意欲を高めています。
※設立時のメンバーである農家7戸の奥さん達が役員の子会社。H26設立
・高齢者雇用の促進
定年は65歳ですが、それ以降も嘱託職員になったり、子会社である「早和なでしこ」で継続して勤務出来る体制を整えています。最高年齢は82歳ですが、皆元気に働いています。
・サマータイム制
生産部は自社農地でみかん類の栽培に従事していますが、夏場は日中の作業が困難です。そこでサマータイム制を導入し、7時開始・18時終業にする分、昼間の休憩を3時間半取っています。他にも雨の日は開始時間をずらすなど、気候に併せて柔軟に対応しています。
・正社員への登用
パートタイム労働者について、積極的に正社員登用しています。平成29年6月には2名を正社員化しました。1名は社内結婚した女性でより良い待遇で安定して働いてもらえるように、もう1名は採用から半年ですが優秀で意欲的であったためです。
専務がキーマンとなって個々の社員の特性や生活環境の把握に努めており、本人の希望を聞きながら人事を行っています。
・各種手当
若手社員は近隣での一人暮らしが多いため、住宅手当で家賃の半額を補助しています。また、社員がイベント等での販売に出向く際に、業務手当を一定額支給しています。
・社員旅行
毎年9月頃に実施。希望者を募り、大型バスを借りて1泊2日の旅行に行っています。違う部門の社員が参加するため、社内コミュニケーションの活性化に繋がっています。
社員の声(社員食堂について)
・味は良いし、飽きのこない工夫されたメニューがいっぱいで、毎日楽しみで経済的にも助かっています。普段交流の少ない社員と話が出来たりするのでいい事ずくめです。(若手社員)
・自社栽培したとれたての野菜をたっぷり使ったメニューを安心して、しかも安価で食べられます。持ち帰りも可能なので帰宅後の夕食作りの時短にもなっています。
(パート社員(主婦))
今後の取組
制度を整えていくというより、出てきた案件にどう対処していくかが大切です。社員のパフォーマンスが高まる職場環境や希望を反映させた人事配置などに努め、人材の定着に向けて柔軟に対応していきたいと思います。
基本情報
事業内容 | 有田みかんの生産・加工・販売 |
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企業名 | 株式会社 早和果樹園 |
創業 | 1979年10月 |
所在地 | 〒649-0434 有田市宮原町新町275-1 |
TEL | 0737-88-7279 |
FAX | 0737-88-7218 |
代表者 | 代表取締役社長 秋竹 俊伸 |
従業員数 | 73名(令和元年11月現在) |
URL | https://www.sowakajuen.co.jp/ |