太陽シールパック株式会社

太陽シールパック株式会社

「働きやすい職場づくり」で「顧客ニーズへの対応力」を強化!

企業紹介

 日本初のファイバードラム(紙製のドラム缶)メーカーとして1955年に創業し、現在、国内シェアNo.1を誇る太陽シールパック株式会社。
 ファイバードラムは、金属製のドラム缶に比べ低価格で購入できる上、軽量のため輸送のコストも削減でき、リサイクルにも適した環境にやさしい製品であることから、おもに食料品・化学品・医薬品など粉体・粒体の輸送に広く用いられています。
 全国のお客さまから寄せられる「必要な時に、必要な商品を、必要な数だけ、すぐに欲しい」というニーズに対応できるよう、創業の地、和歌山のほか、神奈川、新潟、香川、山口の各地にも製造拠点を設け、できるだけ短い納期で納品できる体制を整えています。
 「業務の効率化」と「働き方の改善」にも積極的に取り組んでおり、社員全員が仕事と家庭生活の調和を図りながら、自分の力を最大限に発揮して活き活きと働ける職場づくりを進めています。その取組の成果から、2017年度には、「わかやま結婚・子育て応援企業同盟」の「結婚・子育て応援賞」を受賞しました。

「業務の効率化・働き方改善」への取組のきっかけ

 限られた人員構成で、多様化するお客さまのニーズに対応していくためには、より一層、生産性を高めていく必要があります。そのために不可欠と考えたのが、「業務の効率化」と「働き方の改善」でした。
 社長自ら、経営改善に関するさまざまな研修会や勉強会に参加し、60年にわたって培ってきた技術力と最新のノウハウの融合による、太陽シールパックならではの取組を模索。
 2016年の和歌山本社・工場の新築・移転を機に、「より安全に、より確実に、より効率的に、より快適に」仕事に取り組める職場をつくるため、社員の意見も聴きながら、最新鋭の設備の導入、本社・工場のレイアウトの工夫、安全衛生・福利厚生面の充実、仕事の進め方の抜本的な見直しなど、業務効率化と働き方改善への取組を本格的にスタートさせました。

主な取組内容

●仕事の見える化・マニュアル化
 「特定の社員にしか分からない仕事、できない仕事」があると、その社員の負担が増え、長時間労働の常態化や休暇取得率の低下につながります(「しか問題」)。
 生産性向上のためには、まず、この「しか問題」を解消する必要があると考え、業務ローテーションや情報共有を通した「お互いの仕事の見える化」と、仕事の進め方に関するマニュアルの整備に取り組みました。

●「経営方針書」(会社のオリジナル手帳)を全社員に配付
 
会社の経営方針や計画などを載せたオリジナル手帳を全社員に配付しています。この手帳には、個々の会議や研修の日程などの年間スケジュール、仕事のTO-DOリスト、事前に申告のあった各社員の連続休暇の日程、社員の誕生日も記載しており、自分自身のスケジュールや業務が経営方針と一体となって管理できるようになっています。
 この手帳を確認すれば、各職場のメンバーの予定などについて容易に情報を共有することができ、誰がどの時期に休暇を取得するかが一目で分かるため、計画的な休暇取得と休暇中の業務フォローなどに役立っています。

 06.方針書を持っている写真

●業務負担の平準化
 長年にわたり、「各工場で受注した品は、その工場で生産する」体制をとってきました。この体制のもとでは、受注が特定の工場に集中し、工場間で負担に大きな偏りが生じることがありました。それを是正するため、忙しい工場で受注した品の生産を余裕のある工場に回すなど、広域の業務シェアを進め、工場間の負担の平準化に努めています。
 また、各職場のユニット単位でも、特定の社員に仕事が偏っていないかを定期的にチェックし、必要に応じて業務分担を変更するなど、負担の平準化を図っています。

●時間外労働の削減
 
仕事の「見える化」・マニュアル化、業務負担の平準化などの取組と並行して、残業時間を午後8時00分までに制限し、時間外労働の削減を進めました。その結果、残業時間が20~30%程度減少した一方で、生産量は10%程度増加するという効果が得られたため、2017年度からは残業制限の時間を「午後7時30分まで」に繰り上げ、さらなる生産性の向上に取り組んでいます。
 また、この制度の実効性を高めるため、制限時刻までの施錠確認、制限を超えて残業した社員への理由確認なども実施しています。

仕事と子育ての両立支援・復職支援
 
仕事の見える化・マニュアル化を進めたことで、誰かが不在となった場合でも他の社員がカバーできる体制が整い、育児休業の取得や育児短時間勤務制度の利用がしやすい環境が整っています。
 また、育児休業取得者のスムーズな職場復帰を可能とするため、各種情報提供や面談・研修を実施するなど、サポートの充実を図っています。
 2017年度からは、育児などを理由にやむを得ず退職した社員が復職を希望する場合には、優先的に雇い入れる復職制度も導入し、結婚・子育てをした女性社員のキャリア継続を支援しています。

●「女性の活躍推進」
 
事務職だけでなく、工場の製造ラインの担当者にも女性を採用しており、現在、すべての工場の製造ラインに女性が在籍しています。女性の社員には、コミュニケーション力の高さ、仕事のきめ細やかさ、調整力、粘り強さ、技術習得への意欲の高さなどを活かして大いに活躍してもらっています。

●社員のスキルアップ支援
 
OJT(On the Job Training: 平常業務内のトレーニング)とOff-JT(Off-the Job Training: 特別の研修など平常業務外のトレーニング)の組合せにより、生産ライン担当者の技術力アップを図っています。
 OJTの一環として、工場ごとに、各社員の担当可能業務と習熟度が一目で分かる「たまご・ひよこ・にわとりの表」を作成し、作業習得のトレーニングなどに活用しています(*)。

 

「たまご・ひよこ・にわとりの表」を活用した作業習得の制度化                        

 各社員の技術習得の状況について、
  ①未経験の工程(=たまごマーク)
  ②補助してもらいながら担当できる工程(=ひよこマーク)
  ③1人で担当できる工程(=にわとりマーク)
 にランク分けし、定期的に技術力を確認しながら、ランクアップ
 を図っていく制度 

 05.たまごにわとりひよこ表


●コミュニケーションを活性化する社内レイアウト
 
社内のコミュニケーションの活性化を図るため、オフィスの席を固定せず、毎朝のくじびきでその日の座席を決める「くじびきアドレスオフィス」を導入しています。これにより、お互いの仕事への理解と協力の意識が高まるという効果が出ています。
 また、日ごとに座席を入れ替えることで、「デスクは共有するもの」という意識が生まれ、皆が整理・整頓を心がけようになり、クリーンな職場環境づくりにも役立っています。

07.オフィス執務風景

●取組推進のメッセージを発信
 
全社をあげて業務効率化と働き方改善を進めていくため、社員全員が参加する年1回の「経営方針発表会」で、取組の推進について、会社としてのメッセージを発信し、意識の統一とモチベーションの向上を図っています。

社員の声

 田中さん(経営企画室)

 08.田中さんの執務風景 09.ウェルカム掲示板                                                         

 経営企画室で、広報に関する業務を担当しています。
 当社製品の特長、独自の技術力、ものづくりに込める思いなどを全国のお客さまに伝えるという「やりがい」の大きい仕事に携わることができ、うれしく思っています。

 担当業務の中心は、WEBの運営・管理や各種広報資料の作成など、会社に関する情報を広く発信しPRする仕事ですが、工場見学に来られたお客さまをエントランスでお迎えする際に作成する「ウェルカム掲示板」のデザインなど、お客さまへの「おもてなし」にかかわる仕事もあります。

 最近、この「おもてなし」の仕事の質を上げることが、会社のイメージアップ、お客様との信頼関係の構築につながることを実感するようになり、ウェルカム掲示板の作成にあたっては、お客さまのお名前と季節の花をレイアウトするなど、1回1回、丁寧にデザインを考え、心を込めてお迎えするようにしています。お客さまがウェルカム掲示板の横でよろこんだ様子で写真撮影をされる姿を見ると、とてもうれしい気持ちになります。

 会社の雰囲気は、和気あいあいとしていて、年齢や部署を問わず、分からないことや困ったことがあれば、いつでも気軽に相談できる温かさがあります。また、すべての業務について詳細なマニュアルが用意されていたり、残業削減の取組も年々強化されるなど、「働きやすさ」が徹底されているので、効率的に働いて余裕のできた時間を心身のリフレッシュや家族と過ごす時間に充てることもできています。仕事と子育ての両立のためのサポートも充実しており、柔軟な勤務時間の設定、時間単位の年休制度、休暇取得者のフォローなど、小さい子供がいて育児に手のかかる子育て中の社員でも安心して働ける環境が整っているので、とてもありがたいです。

 この会社でなら、子育てをしながらキャリアを積み重ねていけると思うので、これからも1つ1つの担当業務に丁寧に取り組み、仕事の質を高めていけるようにがんばっていきたいです。

今後に向けて

 業務効率化と働き方改善の取組については、社内でも賛否がありましたが、社員と対話を重ねながら1つ1つのハードルを乗り越えてきた結果、ワークライフバランスの充実→健康に活き活きと働く→モチベーション・生産性の向上→業績アップという好循環が生まれはじめました。

 これを弾みとして、今後もより一層の取組を進め、多様化するお客さまのニーズにしっかりと対応できる体制を整えていきたいと考えています。

 

基本情報

事業内容 ファイバードラムなどの産業用包装資材・機材の
製造・販売
企業名 太陽シールパック株式会社
創業 1955年
所在地 和歌山県和歌山市西浜1660-700
TEL 073-448-4689
FAX 073-448-4146
代表者 代表取締役 糟谷 雅隆
従業員数 97名
URL http://www.taiyosealpack.co.jp/