Happy Worker
vol.04

角田(つのだ)さん

(紀陽情報システム 第一金融システム事業部 紀陽システム1部)

復職への道を切り開くSEとしての価値と仲間の信頼

復職への道を切り開くSEとしての価値と仲間の信頼

手に職を求めSEに!未経験からのスタート

紀陽情報システムの前身である紀陽ソフトウェアサービスの初代メンバーであり、現在、第一金融システム事業部 紀陽システム1部でシステムエンジニア(SE)として活躍する角田さん。「私が就職活動をした昭和60年代は、女性の社会進出が盛んに叫ばれた時代。私自身、大学は文学部でしたが、長く、手堅く勤めるために“手に職”を付けたいと考え、技術職であるSEを選びました。当時から求人の要項は“文理問わずに人間性”とあったので、分野外でしたがチャンスだと思い応募しました」。全くの未経験者であった角田さんは、SEの基礎から学習。専門的な知識からコミュニケーション能力、さらには銀行や自治体などの特殊な仕事内容まで、すべてを一つ一つ把握し、日々スキルを磨きながらステップアップしてきました。

子育てを経験して得られる思いやりと忍耐力

「実は一度、出産で会社を退職しているんですよ」と角田さん。それは今から20年程前。その後、1人目、2人目と子育てを経験し、お子さんが小学校に上がり落ち着いた頃を見計らって、まずはパートで復職。お子さんが中学生になったと同時に契約社員となり、その4年後に正社員として再雇用されました。「本当は辞めたくなかったのですが、社会の風潮というものがあって・・・。今では考えられないですけど(笑)」と当時を懐かしみます。子育てや地域活動中心の生活を楽しみながらも、なかなか成果として認められない家庭での仕事に、やりきれない複雑な思いを感じることもあったのだとか。「でも、子育てを経験したからこその利点の方が大きいですね。相手を思いやる気持ちや、思い通りにならないことへの工夫や発想、集中力も増したと思います。」

仕事も子育ても両方あってこその満足感

復職から15年余り、現在は14人でチームを組み、金融機関のシステム開発を担当。リーダーとして仕事や人材、スケジュールなどを管理しながら、より安全でリスクの少ないシステムの開発に取り組んでいます。「環境にもよりますが、10年のブランクがあっても職場復帰ができたのは、SEという専門職であったことも大きな要素だと思います。一人前に育てるために、膨大な時間とお金を要しているわけですから、スキルや適性の高い経験者の復職は、企業サイドにもメリットがあるのでしょう。システム開発はチームでの仕事なので、既に人間関係のベースを持っていた私自身は、ブランクに対する不安はありませんでした」と角田さん。子どもたちが独立した今、充実した毎日が過ごせるのも、仲間がいて、より大きな満足感が得られる仕事があるからこそだと、素敵な笑顔で話してくれました。